新人薬剤師にお勧め!!投薬の成長を加速させる3つのポイント-1

おもちぶろぐ 徒然日記

投薬の成長を加速させる3つのポイント

  1. たくさんの処方箋に触れよう!!
  2. 用法・用量、適応を意識してみよう!!
  3. 病態について勉強しよう!!

投薬業務が不安だけどどうしたらよいかわからない。日々の業務が忙しいから効率よく成長したいのにどうすればよいかわからない。

ロキソニン錠を1日何回服用して良いかわからなかった私が、これを意識することで投薬が成長した、やっていてよかったと思うポイントをあげました。

今回は、1点目の「たくさん処方箋に触れよう!!」についてよかったと思う点を記載します。
(全3回シリーズの1回目です)

たくさんの処方箋に触れることで、窓口業務での質がきっと向上します。アセスメントする時間が増えることにも繋がると思うので、是非試してみてください。

たくさんの処方箋に触れよう!!

前述の通り、薬剤師に転職してすぐの私は、ロキソニン錠が1日何回飲めるかもわからない状況でした。

研究職を経ての転職だったため、覚えることがいっぱい。成分の名前もほとんどわからない、
薬の効き目(薬理作用)もほとんどわからない状況から始まりました。

そんな時に、ある先輩から言われたのが、
「処方箋を2万枚見なさい!!でないと話にならない!!」と。

その頃の1日の投薬数が約30枚ほどでしたので、2万枚処方箋を見るためには。。。

  30 枚/日 × 20 日/月 × 12 ヶ月=7,200 枚/年
  20,000 枚 ÷ 7,200 枚/年 ≒ 「3年」

単純計算すれば、3年ほど一人前になるにはかかるということです。

個人的な印象としては、3万枚ほど処方箋を見た4~5年目にして、先輩が言っている意味が少しわかったような気がします。

処方箋に多く触れたことで起こった変化とは

3万枚ほど処方箋に触れた後に現れた変化として、

  • 薬の数が多い処方箋や服用時点が多い処方箋でも、臆することが無くなった。
  • 自分なりの違和感に気付けるようになった。
  • 窓口でのアセスメントを意識できるようになった。

薬の数が多い、例えば10種類以上服用しているケースや、パーキンソン病など、1日の服用回数が多いケースなどが該当するのではないでしょうか。

ほとんど知識がなかったため、薬の危険性や副作用に対する恐怖心だけがありました。

間違えて薬を渡してはいけないという業務的な部分と、薬が適切かどうかを判断しないといけないことがとても大変でした。

どちらも、数をこなすうちに慣れてくるのですが、4~5年経ったころからだんだんと変わってきました。

感覚でいうと、意識しないとできなかったことが、無意識でできるようになった感じです。

処方箋を見た際に、感覚として大きな問題ないだろうというのがわかり始めたのでした。
それと同時に、この処方箋は何か気になる(違和感)が出てきました。

違和感と言っても、今まで見たことがない薬(新薬を含む)に注視していることも多いです。
それでも、最初の見たことがないだらけの私の場合と比べれば、1つ2つに絞り込めるのは大きなことでした。

忙しい業務の中でたくさんのことを調べることはできません。1つや2つであれば、すぐに調べて対応することもできます。

薬の数が多い処方箋に対する恐怖が無くなると、自然と患者様へ意識する時間を増やすことが出来ます。

患者様から色んな話を聴けることで、適切なアセスメントを行う時間を設けることが出来ます。
患者様にとってもよいこと尽くめではないでしょうか。

多くの処方箋に触れるためには!?

では、どうすれば多くの処方箋に触れ、その経験を早く積むことが出来るのか。
色々あると思いますが、投薬の件数を増やす、ピッキング業務の数を増やすなどでしょうか。

投薬の件数を増やすことで、自然と処方箋を見る機会が増えます。
また、ピッキングの際も処方箋を見ることになりますので、これも自然と経験を積むことになります。

注意点とすれば、問題のない処方箋であれば、この組み合わせは問題ないんだと感覚を掴むことです。この点を意識しなければ、経験として積むことができません。

なので、私が3万枚もかかったのはこのためかなと思っています。
私は要領が悪いので、ピッキングをしながら処方箋を考えるということが出来ませんでした。

そこで始めたのが、業務の空いた時間に他の方が投薬した処方箋を見直すことでした。
この時は、処方内容を意識しながら見ることが可能だったからです。

これの良い点は、投薬数が少なくてもそれを補えることです。
忙しいとは思いますが、5分でも処方箋をじっくり見ることをしてもらえればと思います。

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