こんにちはおもちです。
今日のテーマは、「抗血小板薬」と「抗凝固薬」の違いについて解説していきます。
*このブログは個人の私見によりますので、ご参考程度にしてください*
抗血小板薬も抗凝固薬も大きなくくりでは、「血液サラサラの薬」です。
よく患者様から、
『血液サラサラの薬を飲んでいるから、納豆とかクロレラは駄目なんだよね』と
質問を受けます。
薬剤師のあるあるですよね!!
でも、実際飲んでいる薬は抗血小板薬であることも多い。
患者様の多くが、抗血小板薬と抗凝固薬を一緒に考えているように感じます。
ここで、抗血小板薬と抗凝固薬の例を下記に記します。
【抗血小板薬】商品名+(成分名)
・バイアスピリン(アスピリン)
・プラビックス (クロピドグレル)
・エフィエント (プラスグレル)
・ブリリンタ (チカグレロル)
・プレタール (シロスタゾール)等
【抗凝固薬】商品名+(成分名)
・ワーファリン(ワルファリンカリウム)
・リクシアナ (エドキサバン)
・イクザレルト(リバーロキサバン)
・エリキュース(アピキサバン)
・プラザキサ (ダビカトランエテキシラート)等
この中で、納豆とか駄目だよね!?に該当するのは、ワーファリンです。
何故駄目なのか、簡単に言うとワーファリンの効果が弱くなるから。
弱くなるとどうなるか、血管が詰まりやすくなり脳塞栓を起こす可能性がある。
なので、ワーファリンはとても大事なお薬と言える。
では、抗血小板薬と抗凝固薬の細かい点での違いは何か?と聞かれた場合、
私は以下の様に考えています(以下のイメージでお話しています)。
抗血小板薬:生活習慣病に関わっていることが多い。
抗凝固薬 :不整脈やエコノミー症候群が原因となることが多い。
抗血小板と生活習慣病との関連については、勉強した中での私のイメージである。
血小板が関わる脳梗塞や心筋梗塞については、動脈硬化が関与している。
動脈硬化は、高血圧、糖尿病、高尿酸血症、高脂血症などが関与している。
これらの事を踏まえると、生活習慣病と血小板が繋がってくる。
抗凝固薬については、血流がわるいことが原因で起こる。
エコノミー症候群は、同じ姿勢により、血管の圧迫が原因であったり、
不整脈によりうまく血液が送られない(心房細動など)状況でることが原因となる。
また、抗血小板薬は動脈関連、抗凝固薬は静脈関連と覚えるのもいいだろう。
これについては、またの機会にしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
みなさんも、私自身も、明日もっとよい一日となりますように。
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