もしあと一年で人生が終わるとしたら?
看取りを行ってこられた先生だからこそ書ける1冊。
人は生きているだけで価値があるけど、日常そんなことを考えて生活をしていない。
健康の時は生きているだけで価値があると言われてもと思うし、その言葉を素直に受け入れることは難しいのだと思う。
でも、人生があと一年で終わる(極端な考えをした)時、本当に大切なことが見えてくるのかもしれない。
「嫌われる勇気」にも、人は生きているだけで価値がある。それを理解するのはとても難しい事であったが、人生が1年と考えると見方が変えることが出来る。
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また、目に見える幸せ。例えば地位や名誉やお金といった幸せは1人称の幸せであり、本当の幸福感は得にくいとの記載があった。
これもアドラー心理学でいう「他者貢献」に繋がるのだろう。他人に貢献することで得られる幸せは1人では達成できないものであり、他者との関係で生きている私たちにとって、本当の幸せという意味になるのだろう。
あと1年しかないと考えた時にやりたいこと=自分の人生での幸せ、と考えられるかもしれない。非現実的なことであるが、極端に考えるのも悪くないと感じた。
自分にとって大切なことを見つけたい人にとって、参考になる考え方ではないだろうか。
また、人生につらくなった時、看取りを見てきた先生だからこそ、「生きていることだけで価値がある」この言葉がとても重く感じた。
健康の時は、人に貢献できない=よくない自分と考えがちになるが、これは他者の評価を生きる人生になってしまう。自分の幸せを考え、その中で他者への貢献を考えていきたい。
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