私が往診同行についている先生はとても博識で、色々感心させられることが多い。
ただ、今日はそんな先生にも知らないことがあるんだな～という話。
今日は、2週間に1度バルーンカテーテルを交換される人の往診があった日。現在、往診で2名バルーンカテーテルを入れている人がいるが、どちらも男性。
交換時はかなり痛いらしい。抜く時と入れる時になんとも言えない痛みがあるらしい。想像はつくだけになんとも言えない光景が毎回繰り出されている。
さて、そのバルーンカテーテルを交換する時に、ふと患者さんがこんな発言をした。
「こっちは北枕ではないかな～？」
『今まで何十回ってやってるけど、そんな事言ったことないじゃん！！』と心で突っ込みを入れながら先生と看護師さんとで向きを考える。
「あっちが北だから、そっちは南に近いから大丈夫だよ。でも何で北枕は縁起が良くないのかな～由来は何だろうか？」
『！！！！！ 先生も知らないことがあるんだ～そりゃそうよな～』
と、心で突っ込みながら淡々とバルーン交換が進むのを見守りましたとさ。
今日はかなり痛かったらしく、いつも以上に患者さんは声を張り上げていた。そんな中、私は処置に参加できないので、真剣に北枕について考えていた。
『よし、先生も忙しいんだ、北枕について調べてあげよう！！』
Googleさん【北枕 由来】調べて。
北枕：お釈迦様が入滅するときに、北向きに頭を置いたことから、極楽往生を願い遺体を北枕にした。そのため、死を忌む日本では北枕で眠ることは縁起が悪いと言われるようになった（MSD Connect参照）
「へ～、、、、てかMSDってこんなことも記事にしているの。すごすぎ～」と別の意味でとても感心。
後、風水的には北向きは縁起が良いものらく、逆に南向きはあまり良くないというのもちらっと。
よし、次回往診時に先生にこそっとお話しして、より博識を高めてもらおう！！先生の威厳もますます上がり、患者さんからより信頼されること間違いなし。
これこそ、薬剤師による縁の下の力持ち作戦だ。
ちなみに、和尚さんのお話では、北枕はお釈迦様が眠っている姿勢と同じなので、むしろ縁起が良いものだよ。って前に聞いたことを覚えていた。
このことを言わなかったことも、縁の下の力持ち作戦だ。
こんな感じで、比較的和やかに進む往診同行。張り詰めた空気だと患者さんも緊張するだろうから先生なりのコミュニケーションなのだろう。
そのうち、しっかり仕事をしている内容もお届けしていけるよう頑張ります。
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