血管障害を有する方にも使いやすい!!レイボー錠の服薬ポイント

医薬品

片頭痛治療薬としてトリプタン系薬剤がよく使用されています。しかし、血管系に作用することから、脳血管障害や心筋梗塞などの既往歴の方には使えないなどのデメリットも。

そんな方に使える新しいお薬、レイボー錠について紹介します。

レイボー錠を投薬する際のポイントとは!?

  • 片頭痛発作を起こす原因となる物質を抑制することで、頭痛を予防する。
  • 100㎎錠なら2回まで服用可能(24時間以内に合計200㎎を超えない)
  • 服用後、30分~1時間の間にめまい*や傾眠が現れることがある。
    約3時間ほどで消失することが多い。

*めまい:浮動性めまい及び回転性めまいが含まれる。

その他の特徴(結構重要)として、心筋梗塞や脳血管障害を有している人に使いやすい(トリプタン系は禁忌が多い)

レイボー錠の作用機序について

片頭痛の病態には、三叉神経系の過活動が関係しているとの報告がある。三叉神経系などの神経細胞及びシナプスに発言している5-HT1F受容体が刺激を受けると、CGRP、グルタミン酸などが放出される。

レイボー錠(ラスミジタン)は、神経の抹消における5-HT1F受容体に作用することで、CGRPなどの放出を抑制する。これにより、頭痛発作が改善する。

トリプタン系薬剤との比較(レイボー錠の位置づけ)について

レイボー錠は5-HT1F受容体に特異的に作用すると考えられ、血管収縮作用などをほとんど有さないとのこと。

一方で、トリプタン系の多くが血管収縮作用5-HT1B受容体に作用し、血管収縮作用を示すことで発作の治療を行うと考えられる。

そのため、トリプタン系の多くが脳血管障害や心筋梗塞などを有する患者様に禁忌となっているが、レイボー錠はこれらの患者様にも使える。

補足:CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)について

接触抑制作用、胃酸・胃液分泌抑制作用、血管拡張作用を有するペプチドである。三叉神経節ニューロンなどに存在し、片頭痛発作時に活性化される。強力な血管拡張作用を有するため、片頭痛発作の原因の一つとして考えられる。

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